「ふふふ〜ん♪」
悟浄はリビングで嬉しそうに何かを飾っている。
手には綺麗に切られた折り紙の数々。
クリスマスではないこの時期に何をしているのか?と三蔵は
疑問に思い近づいていく。
「何してんだ?」
背後から聞こえてきた三蔵の声に鼻歌まじりで答える。
「あ、三蔵v今日は七夕だから笹飾ってんのv」
「七夕・・・」
それきり何も言わなくなった三蔵に、悟浄は手を休め問い掛けた。
「三蔵、知らないの?七夕」
「いや知ってる」
「じゃあ三蔵も短冊に何か願い事書いてよv」
無邪気な笑顔で三蔵に短冊を手渡すと、また手を動かし始めた。
「願い事・・・・」
何を書けばいいのか迷っている三蔵の視界に綺麗に揺れる深紅の髪が入った。
「そうだな・・・願い事は『お前と永遠に一緒にいること』だ・・・」
後ろから悟浄を抱き締め、お約束の耳元で囁くと小さく笑いながら振り返った。
「だーめ。それは願わなくても大丈夫だから他のこと!」
「・・・お前は何て書くんだ?」
そう簡単に願い事なんか浮かばない三蔵は逆に悟浄に聞いてみた。
「俺?俺は・・・『三蔵との赤ちゃんが欲しい』かなv」
驚く三蔵の顔が見たくて悟浄は冗談を言った。
「そうか・・・子作りか・・・(にやり)」
「え!?」
悟浄は急に抱き寄せられ、そのまま寝室のベッドに運ばれた。
「ちょっ、三蔵!冗談だってば!!///」
「安心しろ、俺が叶えてやるよ」
暴れる悟浄の服をさっさと脱がし、深く口付ける。
「今までヤっててデキないんだから無理に決まってるだろ!!///」
「回数が足らなかったのかもな・・・(にやり)」
「馬鹿〜!!!///」
こうして新婚夫婦の七夕は子作りで終わった。
この願いが叶えられたかどうか・・・それはまた別のお話でv
終わり・・・
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